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猫の肥大型心筋症 [循環器]

 犬の心臓病では、僧房弁閉鎖不全という心臓の中にある弁
の病気が一番多いですが、猫の心臓病で一番多いのが、この
肥大型心筋症です。
 
 これは弁の異常ではなく、心臓の筋肉が異常に厚くなって
しまう病気です。ウイルスやホルモン、血圧、などから二次的に
発症してしまう場合と、特に原因も無く発症してしまう場合が
あります。

 初期にははっきりとした症状が無いので、超音波検査を行って
初めて発見できることもあります。なんとなく元気がないとか
以前より少し食欲がないなどの漠然とした症状しかないことも
多いです。

 残念ながら現在は完治させる治療方法はありませんが、薬を
飲むことによって症状を抑えたり、心筋症による合併症を抑えたり
することが期待できます。

 合併症により、突然後ろ足が動かなくなることもありますので、
早期に発見し、治療をおこなうことが重要です。

タグ:猫 心筋症

うさぎの避妊手術 [うさぎ]

 うさぎを飼っている方はご存知の方も多いと思われますが、ペットと
して飼われているうさぎは非常に子宮の病気にかかりやすいです。
原因はまだ分かっていませんが、本来多くの子孫を残す動物なのに
繁殖させないことも原因ではないかと言われています。

 研究により様々なデータがありますが、3歳以上になるとメスうさぎの
6割以上は何らかの子宮の病気にかかるといわれています。
最近は高齢のうさぎも多く、10歳を超えることもありますが、その多くは
オスもしくは避妊したメスです。多くのメスが子宮の病気のために
亡くなっています。

1歳以下であれば卵巣の除去だけでも良いとの報告もありますが、
1歳以上であれば同時に子宮も除去する必要があります。

犬や猫に比べるとまだまだ麻酔のリスクも高く、術後の食欲不振から
亡くなってしまうこともあるため、100%安全な手術とはいえませんが、
子宮の病気で亡くなることが多いので、出来る限り避妊手術は行う
べきだと考えています。

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皮膚のしこり [皮膚]

 ペットの体におできのようなものが出来ることはよくあります。
外から見えて、触ることも出来ますから気になりますよね。
何の病気か調べて欲しいと来院される方も多いです。

 動物病院ではこのようなしこりを診断する時には、まず針を
刺して中の細胞を顕微鏡で確認します。細い針を刺すだけなので
ほとんどストレスはかかりません。上手く細胞を採取できると
たくさんの情報が得られますので、おおよその診断はつきます。
すぐに手術しなければいけないのか、様子をみてよいのかの判断も
可能です。

 皮膚にできるガンもたくさんあります。簡単な検査で治療方針を
立てられます。手遅れにならないように、しこりを見つけたら必ず
動物病院で診察を受けましょう。
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溶血性貧血 [血液]

 血液の中の赤血球が溶けてなくなってしまう病気です。猫でもたまにみられますが、
ほとんどは犬です。

 体に酸素を運ぶ赤血球が少なくなると、十分な酸素が供給されません。死亡率も
高く、懸命な治療を行っても半分ぐらいしか助けられません。
また、はっきりとした症状もなく、なんとなく元気が無いとか、少し食欲が無いといって
来院されることが多いです。
 おしっこの色が赤いとか歯茎の色が白いなど、おうちで見つけられる症状もありますが、
普段から気にしていないと見逃してしまいます。

 なにかおかしいなと思ったらすぐに病院に連れて行ってください。

 

タグ:溶血性貧血
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うさぎの胃停滞 [うさぎ]

 うさぎは草食動物です。食べた牧草を盲腸で発酵させて必要な栄養を

吸収しています。発酵は常に行われており、うさぎの胃腸は常に動いて

いなければなりません。このため絶食させることが出来ません。通常

犬や猫でも全身麻酔をかける前には、嘔吐させないようにごはんもお水も

抜いてしまいますが、うさぎは直前までごはんもお水も与えます。うさぎは

嘔吐することが出来ませんので、胃をからっぽにする必要もないからです。

 胃停滞という病気は、さまざまな原因によりうさぎの胃の運動が低下

してしまう状態です。食欲が無くなり、胃にはガスが貯まりお腹が膨れてきます。

胃を動かす薬と食事を強制的に与えることなどによりほとんどの場合は治癒

しますが、急速に進行した場合は胃が破裂してしまうこともあります。

 先日も急速にガスが貯まり、胃が破裂してしまったうさぎが来院いたしました。

破裂した胃を縫合しなければいけませんので、すぐにお腹を開ける準備をいた

しましたが、麻酔をかけている途中で残念ながら亡くなってしまいました。

朝までは元気にご飯を食べていたそうです。

 うさぎは病気になっても症状を隠そうとします。ご飯を食べなくなったら緊急事態

です。すぐに病院に連れて行って下さい。

  
 
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捨て猫のその後 [その他]

 先月から病院で預っていた捨てられていた子猫なんですが、

自宅で飼いたいといってくださる方がいらっしゃって、もらわれていきました。

1ヶ月間病院にいましたので、もう病院で飼い続けることになるだろうと

思っていたところだったので、ほっといたしました。

一般のお宅で飼っていただけるほうが猫も幸せでしょうから。
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捨て猫 [その他]

 動物病院の前には子猫が捨てられていることがあります。
春先から夏にかけて一番多くなるようですね。

野良猫が子供を持ってくることはないので、どこかのお宅で
生まれた猫を捨てていくのだと思います。

多くの動物病院には猫好きな動物看護師がいますので、
家に連れて帰り、ミルクをあげて育てて、離乳が終るころに
里親を捜します。

捨てていく方は、動物病院ならなんとかしてくれるだろうと思って
いるのでしょうが、子猫を引き取ってくれる方はそんなにはいません。

動物看護師や獣医が引き取ったり、病院猫として病院で飼うことに
なることも少なくありません。

子猫が生まれて、飼うことが出来ないのであれば、いきなり捨てる
のではなく、まずはお近くの動物病院や保健所に相談してください。

微力ながらお手伝いさせていただきます。




タグ:捨て猫
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盗み食い [消化器]

 猫でみられることはまずないですが、食欲の旺盛な若いワンちゃんでは、
盗み食いをしてしまうことがあります。

ほとんどの場合は、ドッグフードをたくさん食べ過ぎてしまっただけで大きな
問題になることはあまりありません。
時間が経てば消化されて症状も治まります。

ただし、ゴミ箱をあさってしまった場合は緊急事態です。
たまねぎなどのネギ類や、観葉植物など身の回りにみられるものでも
中毒を起こすものはたくさんあります。
また、ビニールや梅干の種、長いひもなどを食べてしまった場合は腸閉塞を
起こすかもしれません。

食べてからあまり時間がたっていなければ吐かせることも可能です。
すぐに動物病院を受診してください。


タグ:盗み食い
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慢性腎不全 [泌尿器]

 腎臓の機能には、体に不必要となった老廃物や毒素を尿として排出
するほか、骨の代謝・造血・体液の平衡状態の維持などがあります。
腎臓の約75%以上の機能が何らかの原因によって障害されると、異常な
症状がみられるようになり、この状態を腎不全といいます。腎不全が
進行すると、毒素などが体内に蓄積されるため、全身の臓器にさまざまな
障害を与えることになります。これを尿毒症といい、非常に危険な状態です。
腎不全には急性と慢性があります。数時間から数日のうちに急激に悪化
するものを急性腎不全。数年以上にわたる経過でしだいに腎機能が低下
していくものを慢性腎不全と呼びます。

 初期には無症状です。病気が進行すると水をたくさん飲んで、おしっこを
たくさんするようになります。さらに進行すると食欲にムラが出るようになり、
体重が減少し、少し毛がパサパサしてきます。さらに進行すると嘔吐や
下痢がみられるようになり、息もくさくなり、呼吸が早くなったり、中には発作
を起こして倒れてしまうこともあります。また貧血を起こして舌が白くなったり、
腎不全からくる高血圧により失明してしまうこともあります。

 完治させることはできませんから、治療の目標は症状を軽減し、腎不全を
進行させる要因を改善することです。

 初期の段階で診断し適切な治療を行えば、通常に近い生活を送ることが
出来ます。ただし、完全に進行を止めることは出来ませんので、定期的な
検査と治療の継続が必要です。

 初期の症状は、あまりはっきりしたものではありません。特にネコちゃんに
多い病気ですから、5才になったら毎年血液検査を行うことをお勧めいたします。

タグ:腎不全
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うさぎのパスツレラ症 [うさぎ]

 パスツレラ症とは、ウサギに最もよく発生する細菌感染症の一つで、
Pasteurella Multocidaという細菌が原因です。パスツレラ菌に感染すると
ウサギは一生この菌を保菌し、また薬剤投与により完治することのない
やっかいな病気です。

原因菌
 パスツレラの人間への感染については、その大半が犬や猫の口腔内に
正常個体でも常在している菌が咬み傷から侵入して起こるもので、ウサギ
から人間へ感染することはほとんどないと考えられます。しかし、ウサギの
目やにや鼻汁、傷口などを指先などで触ったりするのはやめましょう。

広がりの様式
 菌は鼻腔から侵入し、その後は体のほとんど全ての器官へと移動する
ことができます。まず、菌は耳管を通って耳に、鼻涙管を通って結膜に、また
気管を経由して肺へ移動してゆきます。また血液によっても運ばれ、心臓、
肺、そして肝臓や膵臓、生殖器のような内部臓器に病変を起こすことも
あります。
皮膚から侵入すると皮下膿瘍を引き起こします。冒されたウサギでは多くの
場合、症状の出ない不顕性感染となり、ストレスが加わることによって明白な
症状を現します。
 パスツレラは鼻汁や目やに、呼吸飛まつにより感染するので、同一ケージ内
のウサギは次々と感染してしまいます。また症状が軽減しても保菌者になり、
体力が低下した時に発症しやすく、栄養不良、衰弱、その他の疾患などが
発病の誘因となります。

症状
①パスツレラ症の典型的な臨床症状は、粘液膿性の鼻汁で、くしゃみ、咳、
鼻づまり、そして鼻を鳴らす音などが伴います。これらの徴候が、この疾患が
しばしば『スナッフル、鼻カゼ』と呼ばれている理由です。
②こうした鼻からの滲出液は前足へ擦りつけられる場合もあります。
③眼に症状が出る場合は、結膜は赤く腫脹し、いわゆる赤目のような状態に
なります。
④皮下に感染が生じると膿瘍が形成されます。母指頭大の小さなものから、
鶏卵大位の大きさのものまで、様々な部位に発生してきますが、特に顔周辺に
発生してくることが多いようです。
⑤食欲不振や、下痢症状といった漠然とした症状のみしか示さないこともあります。
こうした症状は通常長く続き、衰弱して死亡するケースもしばしば見られます。
⑥『スナッフル、鼻カゼ』が進行してゆくと、肺へ感染が成立し、化膿性肺炎や
胸膜炎(膿胸)に陥ることもあります。
⑦斜頚は中耳から脳内へ菌の感染が起こるために生じてきます。
⑧突然死が起こることもあります。これは菌がエンドトキシンという毒素を作り出す
ためです。毒力は極め強いものであり、一見健康そうにみえたウサギに突然死が
きたケースではエンドトキシンを疑う必要があります。

治療
 パスツレラ菌を攻撃することができる抗生物質の投与が基本となります。ただし
たとえどんなに高用量を投与しても、体内の菌を全て殺してしまうことはできません。
多くの場合、鼻道内の迷路状になった穴や、口腔内、子宮内部などで抗生物質から
逃れて生き延びているようです。また一見完治したように見えても、そのウサギは
保菌者です。抵抗力が低下したり、急激な気温変化や、妊娠、その他のストレス因子
が引き金になり再発する可能性が高いのです。
 抗生物質の投与期間中は症状がコントロールされていても、投薬を中止すると再発
する例もしばしば見受けられます。
 顔周辺にできた膿瘍は、可能であれば手術により切除しますが、やはりしばしば
再発します。ただし膿瘍が小さく、切除しやすい位置に限局していれば、切除治療は
可能かも知れません。
 パスツレラによる肺炎や肝炎は極めて予後が悪いのが現状です。激しい呼吸困難
などを生じ、また幼弱ウサギが急性肺炎を起こすと病勢は激しく、何の症状もないまま
死亡することがあります。抗生物質療法と共に皮下点滴による水和と体液補正、
エンドトキシンの希釈を行います。また同時に各種ビタミン剤や強肝剤、食欲が無ければ、
食欲増進剤の投与や強制給餌も行います。

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